こんにちは。ENTiP 弁理士・行政書士の 山中です。
ここのところ、このアーティストのニュースを目に、耳にすることが多かったですよね。
テイラー・スウィフト(Taylor Swift)です。
話題のポイントは、まずその「働きっぷり」で、
日本時間でいうと、2/5(月)は、アメリカ・ロサンゼルスで「グラミー賞」授賞式に参加していました。
そして、
2日後の2/7(水)〜10(土)と、東京ドームで来日公演。4日間・4公演で休みなし。
しかも、各公演が3時間20分前後。これ、洋楽アーティストとしてはかなり異例な長さです。
そして、公演終了後、すぐにアメリカ・ラスベガスに移動して、日本時間2/12の「スーパーボウル」(NFL=プロ・アメリカン・フットボールリーグの王座決定戦)へ。これ、交際中のトラヴィス・ケルシー選手が所属するカンザスシティ・チーフスが試合に臨むためなんですが、
無事、到着しましたと。そして、見事チーフスが勝利で、この抱擁です。
テイラーが、世界を代表するスーパースターであることは疑いようもありませんが、
いわゆる洋楽のアーティストの報道が、日本でここまで多くされたのは、昨今あまり記憶がありません。
思うに、エンタメとしての報道だけでなく、上述のアメフトとの関連で、スポーツニュースでも取り上げられたり、
テイラー・スウィフトのラッキーナンバー「13」話題 恋人のスーパーボウル連覇もたらす?(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202402120000753.html#google_vignette
それこそ、その経済効果を報じた「経済ニュース」があったりと、報道が多面的だったことも、影響しているように感じました。
さて、自分でもちょっと信じられないのですが、かつて日本の招へい元スタッフとして、彼女の公演に携わったことがあります。2015年 5月の東京ドームでの公演でした(アルバム『1989』を提げてのツアー。この時は2公演)。
こうした大規模な公演の場合、来日スタッフの数は、100名近くとなることもあります。それだけの人数の興行ビザ(※日本サイドで手配するのは、ビザ発行のための「在留資格認定証明書」(通称 COE)を用意しなければならなかったわけですが、当時は行政書士としてではなく、招へい元としてその業務を行いました。しかし、招へい元の業務は多岐にわたるため、その一部としての記憶しかないですね。
むしろ、印象に強く残っているのは、このツアーが日本から始まるものだったため、なかなかステージの形状や手配の情報が固まらず、舞台担当スタッフ等がやきもき大変だったことと、
自分自身としては、「精算」(ざっくり言えば、どれだけチケットの売上があって、どれだけ経費の支出があるか)業務に追われていたことですかね。テイラー本人は既にスーパースターでしたし、直接会っての思い出は残念ながら一切ありません(泣。担当の通訳さんとか、セキュリティスタッフのほうが、よっぽど会っているかと思います)。
しかし、コンサートの仕事で、招へい元(※少なくとも、自分の場合)として一番つらいのは、「チケットが売れない」ことです。これは、会社に損害を与えるということになりますし、アーティストに対しても、満員でない客席に向けてパフォーマンスをしてもらうことになりますから、どちらの意味でも堪えるのです(←逆に、公演が成功すれば、その他のつらさは、だんだん風化したり、よい思い出に変化しちゃうもんなんですよね)。
その点、テイラーのツアーは、すぐにソールドアウト。(ステージプランが決まってから、販売できた)追加席も、すぐにソールドアウト。そういう意味では、ストレスの少ない公演だったといえるかもしれません。
なお、今回のテイラーの大移動、物理的にだけいえば、「チャーター機」を使えば、余裕で間に合うだろうな、とは思っていました(実際、下記の記事によれば、そうだったようです)。
「テイラー・スウィフト間に合う!東京公演後に羽田に直行し現地時間10日15時半ごろにロス到着」(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202402110000704.html#goog_rewarded
しかし、ただ移動してるだけじゃないですからね。世界の頂点に立ったアスリートの彼氏ですら、その体力・精神力・使命感(の強さ)には、感服しているのではないでしょうか。