こんにちは。ENTiP 弁理士・行政書士の山中と申します。
久々の投稿となりますが、今回は「ピンチをいかに切り抜けるか」という話です。
何がピンチかって?こちらです。
DeNA 球団70年ぶりの10カード連続負け越し 広島と総力戦で引き分け相川監督「勝ちきらなきゃ」(スポニチ)
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2026/07/02/articles/20260702s00001173397000c.html
…いや自分とDeNAと直接関係があるわけじゃないですよ。でもね、
「推しているチームの不調・低迷」
は、ファンにとっては毎日がつらい「大ピンチ」なんです。
ただ、近年こそ「Aクラス(6チーム中3位以上)」の常連となったベイスターズですが、前身のホエールズ時代から、そもそも2回しかリーグ優勝したことがない(※しかも、そのうちの1回は自分も生まれる前)というチーム。自分がファンになった年も「42勝80敗8引分」という成績でしたから、
「ピンチをどうやり過ごすか」
を学んできた(はずです)。そこでこの際、その「ピンチ」な日々を、せめて「平凡な日常」に転換する、具体的な方策を、整理してみたいと思います。
①勝利への期待度を下げる
いきなりそんな後ろ向きな方策かよ!と怒られそうですが、そもそも、一番の決定的なピンチ脱出策は、「試合を見ない」、そして究極的には「ファンをやめる」ということなんです。しかし、それができるなら苦労しない!
では、敗戦後の怒り、失望、いや絶望…をどう軽減するかといえば、そもそも「勝ってくれ!」ではなくて、「勝ったらいいけどなぁ」ぐらいで見始める、ということです。
「ファンがそんな気持ちで応援してたら、勝てるわけないだろ!」と憤る方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら
テレビや、ラジオ、タブレットの前でいるファンのテンションが、選手たちに伝染することはありません(あるわけないよね、物理的に)。
(※このような考え方をできるようになったのは、⑤で紹介している書籍の影響でもあります)
なお、自分が若いときにやりがちだったのが、「どうせこのピンチでピッチャー打たれるんだろ」とか、「どうせこのチャンスでもバッター凡退だろ」といった、後ろ向きな感情で試合を見てしまうこと。悪い結果のときの気分の落ち込みへの予防線を張る行為なんでしょうが、こうなってしまうときは、むしろ一時的に中継をオフったほうがいいです。
そして「でも、そろそろ見たいな」と思って、中継ツールをONにしたら、そのときは「無心」で見ること。感情はあくまで、結果が出た時に「あぁ、打たれちゃったなぁ」「凡退しちゃったなぁ」と思うだけ。もちろんこの逆で「お、選手頑張った!」と言える結果のときだってあるはずですし、特に野球の場合は、チームの勝敗を別にして「よかったな」と思えるシーンは見つけやすいと思います。
②気分転換できる「別コンテンツ」を用意しておく
とはいえ、やっぱり負けたら(その負け方にもよりますけど)気分は沈みますよね。そんなときは、その沈んだ気持ちを癒やしてくれる、「別のエンタメ・コンテンツ」を用意しておくことです。
自分の場合は「お笑い」ですね。毎週楽しみにしている番組をTVerやABEMAで、好きな芸人さんのYouTubeやポッドキャストにすぐに切り替えます。
それが人によっては、音楽だったり、ドラマや映画だったり、ゲームだったりすればいいと思うんですが、なるべく自分の気持ちを裏切らないものがいいですよね。
同じ野球系のコンテンツであれば、「かつての名選手が、思い出や裏話を語る」YouTubeアカウントも好きですね。かつてのライバル球団のOBたちのお話しすら面白い。これは、長く野球を見てきたからこそ楽しめるコンテンツかと思います。
(※広島他のOBである高橋慶彦さんのYouTubeチャンネルは、ホエールズ/ベイスターズOBもよく登場するので楽しい。アンチ巨人な自分ですが、巨人OBの岡崎郁さんや上原浩治さんのYouTubeも対談が楽しくよく拝見しています)
もちろん「他のスポーツの観戦」もいいですよね。今年、自分はサッカー・ワールドカップにもだいぶ救われています。(ブラジルに敗れてはしまいましたが)日本代表の戦いぶりを通じ、忘れかけていた
「あぁ、自分は応援しているチーム・選手に『すごい』って言いたくて、観戦してるんだな」
と、思い出させてくれました。
ただ、気をつけるべきは、他のスポーツでも、特定のチームに同じくらい入れ込んでしまうと、そのチームの好不調にも心を揺さぶられてしまうかもしれないという点ですね(なので、自分はバスケやサッカーなども見るのは好きなのですが、特定の応援チームは作らないようにしています)。
③「育成環境」に視点を向ける
野球でいえば、1軍の結果へのテンションを下げる一方で、
「ファーム(2軍)」に注目度を上げていきます。
自分の場合、ベイスターズの2軍ファーム本拠地が、地元の横須賀市だったので、よくファームの試合を見に行ったり、練習場を見学に行ったりしていました。
若い選手はもちろんのこと、ケガからリハビリで復帰を目指す選手や、最後まで諦めないベテラン選手が、一生懸命に汗を流している姿を間近かで見ることは、「前向きな現実逃避」だと思うんですよね。実際、1998年に1軍のチームを優勝に導いてくれた選手たちだって、その数年前は横須賀で汗を流していましたよ。
まして、今年のベイスターズのファームのように、成績が良ければ、なおさらヒーリング効果は大きいです(※現在、ファーム中地区で首位争い宙)。
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/farm/standings/?bw_pageId=info0201
そんな環境から、1軍に上がってきた選手が、何かいいプレイを見せてくれたら、もう勝っても負けても嬉しい気持ちになれること間違いなしです。
④現地観戦は「ガチファンじゃない人」と行く
それでもやっぱり、たまには1軍の試合が見に行きたくなりますよね。そもそも、球場にはさまざまな席種があって、ファンが思い思いに楽しめばいいのですが(※中継を見るのと違い声援が「届き得る」のだから、無理のない範囲で応援や拍手は送りたいですよね。一方、周りの人を不快にするようなヤジだけは御法度です)、
チームの不調期はどうしても、せっかく見に行っても負ける可能性が高くなるのは仕方ないです(確率論的な話)。「自分が見に行ったときぐらい勝ってくれ」と思いたくなる気持ちはわかりますが、誰かしらが見に行ってるわけだし、それこそ相手チームのファンも見に行ってますからね。
そこで自分は、
「(スポーツや、エンタメ観戦のマナーはしっかりしているけど)ベイスターズのガチファンではない人」と一緒に見に行く
ことがあります。昔と違って、現在のスタジアムって(横浜に限らず)ライトな野球ファンを楽しませるような施設、イベント、グッズ展開を頑張ってやっていますよね。そんな、
野球の勝敗とは別の観戦の魅力に、「非ガチファン」のほうが気づいて楽しむのが上手
なんです。かつて、
・「日本のプロ野球が見てみたい」と外国からやってきた友人たち、
・「バスケは好きでよく行くけど、野球は久々」なんていう友人や、それこそ
・「ねぇ、これって野球?サッカー?」と聞いてきた(友人のお子さんの)小学生
といった人達をアテンドしてハマスタに行った時、彼らは飲食やイベントを楽しみ、最後までポジティヴに声援を送っていて、(結果ボロ負けしたときも)「楽しかったよ!」と言ってくれました。そんな人達と観戦してたら、たとえ負けてもいい気分で帰れると思います。
(たまたま見に行ったオリックス戦、見どころのない敗戦に苦虫を噛み潰す自分と違い、周囲の若者たちは、一生懸命ベイスターズを応援していたのを敗戦と共にさっと切り替えて「ノイミー」こと ≠MEのパフォーマンスに声援を送っていました。正しい。)
ただ、熱心なファンじゃないのに「チームのことを悪くいう人」と行くのは、避けたほうがいいですね。ファン同士でボヤくのはありだけど、ファンじゃない人に批判されると気分が悪くなってしまうのは、我々ガチファンにありがちな弱点です。
⑤自身の「バイブル」を読んで冷静になる
かつての自分がやりがちだった、良くない「応援するチームとの接し方」とは、
チームの敗戦、それが続く不調、低迷を、「自身の生活に起こるアンハッピーな出来事」と、結びつけて考えてしまいがち
というものでした。しかし、チームの状況と、自身の生活は、実際はリンクするわけがない、パラレルワールドみたいな関係性ですよね。そこに気づかせてくれたのは、むしろ「野球」ではなく、「サッカー」に関する書籍でした。
『ぼくのプレミア・ライフ(原題:FEVER PITCH)』 by Nick Hornby
ニック・ホーンビィは、それこそ「音楽ファン」としても自分のバイブルといえる『ハイ・フィデリティ』や、ヒュー・グラントで映画化もされた名作『アバウト・ア・ボーイ』などの著作がある、イギリスのベストセラー作家なのですが、
彼を世に知らしめたのが、自身が熱狂的サポーターである、イングランドのサッカー(というか、footballですね)チーム「アーセナルFC」と、自身の人生を綴ったエッセイであるこちらです。
それこそアーセナルの浮き沈みに自らの心を揺さぶられまくった著者が、どのようにして(多少)適切に接することができるようになったか、が絶妙な筆致で綴られており、
贔屓のチームとの距離の取り方に、新たな視点をもたらしてくれた作品
なのです(※実は、この記事の①みたいな考え方をできるようになったのも、この作品を読んだことが大きいです)。
翻訳版(新潮文庫)が残念ながら絶版になっているようなのですが、中古でも手に入るようなので「不調な推しのチームとの距離の取り方に苦しんでる」という方には、なんとか入手されることを圧倒的におすすめします。
ただ、アーセナルって、2025-26シーズンの(イングランドのトップリーグ)プレミア・リーグで、22年ぶりの優勝を果たしたんですね。そのときのホーンビィ氏はどうしてたんだろうな。
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いかがだったでしょうか。上記の方策が、他のベイスターズ・ファンや、同じく成績が芳しくないスポーツチームを応援している皆さんの、参考になったりするかなぁ。少なくとも自分は、こうやって書いて整理してみること自体が、自分自身へのヒーリングになりました。傍にあるタブレットは、今日もリードをゆるしているベイスターズ戦の中継が写っています(が、健康な心持ちで見れていますよ。あ、逆転した!)。