こんにちは。ENTiP 弁理士・行政書士の山中と申します。

突然ですが、去る6/13(金)、

EXPO2025(大阪・関西万博)に行ってきました。

(混雑を避けたらこんな角度に。背景には「万博と言えば!」な感もある「住友館」)

もともと興味はありました。弁理士・行政書士としてサポートさせていただいているアーティストの方々が出演をされたり、日本弁理士会も「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創パートナーになったりと、関わりがありますし。

「知的財産の大切さ 伝える日本弁理士会 2025大阪・関西万博対応委員会委員長 京村順二さん」
https://www.yomiuri.co.jp/adv/idomu/watch043/

そして、ちょうど前回の大阪万博(1970年)生まれという縁もあり(※自分を身籠っている母を置いて、父は一人で見に行ったらしいけど)。あ、そういえば父・妹と「ポートピア’81」(神戸ポートアイランド博覧会)に行ったのも印象深かったですし。

そして今月、大阪での用事がたまってきて、久々に出張の機会が到来。ただ、2泊3日の行程の間、メインはご挨拶・営業関係。もし全ての予定を最初の2日間で終えられたら、最終日行こう!と企んでいたのですが、全ての調整が済んだのが、前日(木曜)の夕方。その日の会食を終えてホテルに戻った後、23時くらいから翌日(金曜日)の万博への準備を始めたのでした。今回はそんな

「直前決定・事前知識ほぼゼロ」な万博訪問

が、どのような結末となったか、感想をふまえてレポートしたいと思います。

荷物をどこにあずけるか・交通手段はどうするか

チケットは「当日、会場でも買える」という記事を目にした記憶があったので(※この点は後述)、まずは交通機関をおさえようと思いました。
出張最終日なので、スーツケース(※機内持ち込みできるサイズ)をホテルに置いておくことができないため、その点も考慮しなければなりません。泊まっていたホテルは、ざっくりと「難波」のエリア。帰りは伊丹空港。さてどうするか。

スーツケースを万博会場で預かってくれるところがあればいいのですが、ロッカーは小さい荷物のみ。大型荷物は個数限定な上に、1個1万円!(まぁ「持ってくるなよ」ということですよね。
https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/shiryo1.pdf

また、慣れない電車移動より、主要駅と会場間の「シャトルバス」を利用したほうが楽そうだ、と思い、以下のプランをたてました:

・難波(なんば)駅周辺でスーツケースを預ける
・「難波 – 万博会場」間はシャトルバス利用
・帰りは、難波でスーツケースをピックアップしてから、伊丹空港に空港バスで向かう

難波からのバスがそんなに本数が多くないと聞いていたのですが、10時台は2本あるな、と思って予約しようとすると…

なんとバスが満席!というか13時台まで空いてない。

こりゃ仕方ないな…と思い、帰り(16時会場発)だけ予約し、行きは電車で行くことにしました。難波から、会場ほぼ直結の夢洲(ゆめしま)駅までは、30分弱ですので。

次に確認したのは、荷物の預ける場所。難波周辺はかなりコインロッカーもあるようなのですが、なんせ街を歩いていても(外国人)旅行者多数で、万が一にそなえ、こんなサービスを予約利用しました。

ecbo cloak(エクボクローク)
https://cloak.ecbo.io/ja

いろいろと預ける場所(お店)も選べるんですよね。ただ、そんなに朝から空いているところはなくて、だいたい10時くらいから。まぁ仕方ないか。

チケットを買えばいつでも入れる…わけではなかった

さぁ、これでなんとか行けるかな。万博チケット?会場でも買えるって聞いたけど、念の為に買っておくかな…と思ったんですが、ここからがややこしいことに気づきます(←この時点で23:30頃)

「入場チケット購入ガイド」
https://www.expo2025.or.jp/tickets-index/information/

サイト上から「デジタルチケット」を買う場合には、まず

*万博IDというものを登録必要
*その上で購入(クレジットカードで)

そして、それだけでは入場できません。

*「入場ゲート」と「入場時間枠」の予約が必要!

でした。
https://www.expo2025.or.jp/tickets-index/information/?_gl=1*u4vhlz*_gcl_au*NTk5NDM2Mzk0LjE3NDk4Nzk5NTg.

そして、電車で行った場合は「東ゲート」(※バスや船舶の発着は西ゲート)なのですが…

もう午前中の枠が全然空いてない!

9:00台及び11:00の枠は満員(※西ゲートはこの時点で10:00も満員)、東の10:00のみが△だったので、せっかく予約した10時の荷物預けを一旦キャンセルしてから、10:00を予約しようと思ったら、「満員になりました」の表示。

結局、「東ゲート、12:00」の入場時間枠しか予約できませんでした。
(※この後知ったのですが、13時以降は、安いチケットがある「17:00-」の枠を除けば、全て同じ枠になります)。そして、

パビリオンの事前予約はこの段階で不可能。

というのも、「2ヶ月前抽選」「7日前抽選」は、今回のような急な訪問では使えるわけないし、「空き枠先着」というのも「来場日時予約をした日の3日前から前日の午前9時まで受け付け」だったので、無理でした。

また、「もしかしたら早い入場時間枠に空きが出るかも」(※変更は3回可能)と、「マイチケット」という欄をクリックして確認しようとしたら、

「表示まで1時間待ち」

…これはもう明日に備えて寝るしかなかったです。

さて当日。平日金曜お昼の入場具合は…

さて、当日です!ecbo cloakで選んだ預けるお店は、H.I.S.なんば店。帰りに乗る「伊丹空港行きリムジンバス」の乗り場のすぐ前のビルの4Fなので、これはバッチリ(ただ、このあと、電車移動のため難波駅を歩いていると、結構大型コインロッカー空いてましたが…)。

大阪メトロ千日前線の難波駅から、阿波座で中央線に乗り換え、夢洲まで。中央線に入ってからは座れませんでしたが、平日金曜の11時台は、そこまで混んでいませんでした。

この移動中、ついに場内の情報収集を始めます(苦笑)。このアプリがどうやら評判いいらしいのでダウンロード

「EXPO2025 Personal Agent」(アプリ)
https://www.expo2025.or.jp/future-index/digital/personalagent/

いろいろ希望を入れて行ったら、「おすすめの周遊プラン」もつくってくれたぞ。

そしてついに最寄駅「夢洲」着。乗換案内のアプリでは、会場まで2分とか出ますが、導線がわからないので、11:30ぐらいにはつきました。確かにエスカレーターを上がればすぐに会場の入場エリア。

ただここから、かなり広くて長い待機場所が用意されています。そりゃそうだよね。

ところで、途中に「9:00、10:00、11:00台」のそれぞれの入場枠の導線も用意されていたので、自分が予約した枠の時間を過ぎたからといって、入場が後回しにされてしまうわけではないんですね。

そして12:00〜の人たちの流れについて行って、入り口(ゲートはたくさんあるので)の手前に到着したのは、11:45頃。横に広がって、前に進むのを待ちます。11:50くらいからまた動き出したので、少し早めにゲートがオープンしたのかな?

そしてゲートは二段階。まず荷物チェック(※飲み物は開栓されててもされてなくても手に。バッグやスマホも一旦探知機を通す)。その後に、チケットを見せます。自分は前日買ったデジタルチケットのQRコードを表示させ、通過しました(※QRはスクショしたものでもOK。むしろつなががらなくなるかもしれないので、印刷やスクショをしておくことが推奨されました)。

そう、ついに会場内に入れた!このとき12:15くらいかな。駅に着いてからは45分経ってますが、「12:00入場」という枠で15分後には入れているんだから、これは及第点でしょう。

入って10分経ったらすべきことがあったのだが….

さて、この後どうするか。入場して比較的すぐにフードコートがあったこと、お腹が空くと機嫌が悪くなりがちな自分の性格から、「まずは腹ごしらえだな」と判断。1,100円ぐらいの韓国焼きそば(キムチ入り)購入、近くの空調が聞いている休憩スペースでささっと平らげて。このときは「判断よし」と思ったのですが、あとで

「メシを食う前に、ちょっとトライしておくべき」ことがあった…

ことに、あとで気づくことになります。さて会場の混雑具合はというと、遠足/修学旅行的な学生から、70年の万博も行かれたんだろうなぁというシニア世代の方々まで、

平日なのに結構混んでいます。

そんな人混みを掻い潜りながら、アプリがつくってくれた「プラン」に沿ってパビリオンに行ってみるんですが…



あれ?

「受付停止中」とか、あるいは「長蛇の列」ばかりだぞ。

とりあえず入場で並んだばっかりだし、特別見たいものもないから、並ぶのはいやだなぁ…

アプリのマップも今ひとつわかりづらいなぁ(←そもそも「地図の読めない男」)。自分がいまどこにいるのかもよくわからない
(紙のMAPは200円。ちなみにサイトから無料ダウンロードして印刷することもできます。こちらも使いづらい、という声はありますが、自分は持っておけばよかった、と後で思いました)

とりあえず日陰に入り、もう一度アプリをいじります。すると、いくつかは

「当日登録(予約)」ができるパビリオンがある

ことを知ります。

しかし、退場予定の16時までの時間帯だと、すでにほとんどの枠が「 x 」(受付終了)。たまに「△」の枠があって、慌てて申し込んでも、「受付できませんでした」という表示(タッチの差で満員になった、ということでしょう)。

そうです、もしこの「当日予約」にワンチャンかけるとしたら、

入場から10分経過後、即やるべきでした。

のんびり腹ごしらえなんてしてる場合ではなかったのです
※もっとも、この段階ですでにほとんどが「 x 」だった可能性もあります。そもそも入場時間枠が12時台ですからね…もっと早い時間帯に入場していない限り、この当日登録のチャンスは限りなく低いのかもしれません。
※また、パビリオンによっては、独自に行っている「事前予約」もあるようで…ここらへんは情報を掴むしかないですね。

はい、この段階で、かなり心は折れました。いやそもそも「雰囲気だけでも味わいたい」と思って来たのです。パビリオンを見れない(並んでまで見ない)と決めたら、逆に16時の帰りのバスまで、時間はたっぷりあります。

パビリオンをあきらめてからやったこと

①【大屋根リングを歩く】

 (パノラマで撮ってみました)

階段以外に、ポイントでエスカレーターや、(車椅子の方等優先ですが)エレベーターもあります。
確かにいい眺めなのですが、うーん、この景色を見に来たわけでもないような…日差しが強かったこともあり

「半周」で満足してしまいました(苦笑)。

ちなみに、リングの「下」は当然日陰で、この日は湿度も低かったので、涼しかったです。真夏はここも暑いでしょうが、それでも貴重な日差し除けにはなるでしょう。そういえば、ユスリカらしきものは見なかったなぁ。

②【お土産を買う】

オフィシャルストアはいくつかあるのですが、東ゲートに近いところには「大丸松坂屋」のショップと「丸善ジュンク堂」のストアが並んでありました。家族から頼まれていたお土産はお菓子系が多かったので、自分は「大丸松坂屋」のほうへ。こちらも入場は列ができていましたが、回転は早く10分〜15分程度で入場できました(※週末や夏休みはまた違う状況でしょうね)。なんだかんだで「ミャクミャク」グッズは人気ですね。

(個包装になっているお菓子などは豊富なので、バラマキ系のお土産にいいのですが、それと併せてお勧めなのがこの「スライダーバッグ」。これに入れて配ればいいし、このバッグ自体がお土産になります)。

ちなみにこの後、西ゲートから出たのですが、

夕方の西ゲートのオフィシャルストア(KINTETSU、JR西日本)は、東ゲートより入場待機列が長かった

です。これは、西ゲートは団体バスの出入口であり、これから帰るのであろう遠足/修学旅行らしき学生さんたちでごった返していたためです。

あと、商品はかなり限られていますが、

大屋根リングの下にも、スポットでオフィシャスストアが点在しています。

実は、出張で行ったため「帽子」類をもっておらず、わかりやすくミャクミャクがプリントされている帽子でも買って使おうと思っていたのですが、なかなか見つからず。もう帰ろうか、と思った頃にこうしたストアで売っていることに気づきました(で、買わず)。

③【ビールを飲む】

結局そうなっちゃいますよね。

いや、そんなにアルコールに強くないので、体調が悪くならないように最初は控えていたのですよ。ただ、暑いし、他にやることないし、となれば「フェス気分」で飲むしかなかったのです。
ちなみに、通常銘柄のビールの価格も統一されていません。700円、800円のところを素通りして、東ゲート近くのフードコートで「500円」でゲットしました。

帰り際に思ったこと

16時発で予約していたバスに乗るため、西ゲートに向かうと、「よしもと」ステージ(EXPOメッセ「WASSE」)も見えましたが、本来お笑い好きな僕も、今回は足が向きませんでした(たぶん、パビリオンも見ずにお笑いを見る、というのが心にひっかかっただけだと思います)。

そして西ゲート近くにあった、この等身大「ガンダム」(GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION)。

自分が初めてガンダムに出会ってから45年以上経過しているわけですが、

まだ「モビルスーツを操縦する」という未来は、体験できないんだな

と感じてしまいました。

西ゲートを抜けてバス乗り場に向かおうとすると、

スタッフの皆さんが「さようなら〜」と一生懸命手を振ってくださっていました。

これは心が温かくなりましたね。近所にいればまた来たくなるでしょうし、外国のお客様でしたら、こんなところにも日本人の「OMOTENASHI」感性を感じてくれたでしょう。

ちなみに予約していた、難波行きのシャトルバスは、結構空席がありました。また「30分程度」とのことでしたが、難波近くで高速道路が渋滞し、結局50分ぐらいかかってしまいました。でも乗り換えせずに帰れたのは楽だったかな。いろいろな駅に出ていますので、検討に値しますね。

「直前決定」「事前知識ほぼゼロ」で行ってみての、感想

正直、なんのパビリオンも見れていないので、どれだけ今回の万博が未来を感じさせてくれるものなのか、国際交流を味合わせてもらえるものなのかは、わからずじまいでした。「特に見たいパビリオンはない」、でも、「少しぐらいはパビリオンを見てみたい」という自分の希望は、見事に打ち砕かれました

ただ、それを運営に対する不満には感じていません。これ、体験したあとで「そりゃそうだよな」と納得してしまった点なのですが、

なるべく多くの人に来場してもらおうと思っている(そして、順調に集客している)中で、「並ばない万博」を標榜すれば、結局「事前の予約」を促すしかないわけで、それをせずにスムーズに、見たいものを見る、というのは虫がいい話だったんです。

(逆に、予約を要しないパビリオンが、長時間並ぶことになるのも、致し方ないですよね)。

そういう意味では、情報を入手しながら「ファストパス」をスマートに入手しないと効率的に見れない、

最近の「ディズニーランド」に近い感覚を味わいました。

ということで、自分がお伝えできることとしては、

関西圏にお住まいの方などは、ぜひ「複数回」行かれることをお勧めします。

攻略スキルが行く度に上がるでしょうし、一度の訪問で無理をしすぎないで済みますよね。一方、

一回の訪問にかける、という方は、ぜひ「事前の準備」をお勧めします。

「2ヶ月前抽選」というシステムがある以上、行く日程が決まっているのであれば、その2ヶ月(以上)前から準備し始めるべき、ということになります。10月13日(月・祝)に閉幕予定。逆算して、今から「8月13日」までに勝負は決まる!?

キッズのためにも、シニアのためにも、

デジタルに対応できる世代が「情報を入手」しつつ、暑さ対策も考えてあげる

ことで、楽しく安全にEXPO2025を体験していただければと思います!